春になってから疲れ目や視力に関する嬉しいお言葉をいただきました😃
お一人は黄斑部変性の患者様、もうお一人は緑内障が疑われる患者様です。
黄斑部変性も緑内障も、目の病気ですが症状が違います。
まず、黄斑部変性ですが、加齢とともに罹患率が上がります。黄斑部とは目の中でもっとも視力が出る場所で、紫外線などを浴び炎症が起こり、だんだんと変性していきます。そうなると一番よく見えるはずの視野の真ん中から歪んで見えてきてしまう病気です。
周辺視力は残るものの、一番見たい場所が歪んで見えてしまい、非常にストレスがある病気です。
一方、緑内障は目の中の液体が何らかの原因で排出できなくなり、眼圧が上がる病気です。眼圧が上がることによって目の中の視神経を圧迫してしまい、気づかぬうちに見えない場所ができたり、視野が狭くなってしまう病気です。眼圧が上がることによって頻繁に頭痛を伴います。
実はこのお二人は、『肩と首のコリ』で来院された患者様です。私が選んだ治療法は、まずお腹と足の内側をよく温めた後、膀胱経と肝経という経絡中心に鍼灸の施術をしました。
黄斑部変性、緑内障、どちらの病気も残念ながら失ってしまった機能に関しては正常に戻すことが難しい病気です。
しかしながら、残っている機能を良好に保つことは大切です。
さて、肩こりと首のコリの施術が終わった患者様は、帰り支度する際、治療室にある鏡で身支度を整えてからお帰りになるのですが、どちらの方も「目がよく見える!!」とびっくりなさいました。
お一人は「これ、拡大鏡ですか?」と聞かれたほど(笑)
歪んだり、欠損してしまった視野は戻りませんが、正常な周辺部位の血流が上がった結果、見えやすくなったのでしょう。
この様に、体の機能はつながっています。全身治療の必要性をまた痛感する場面でした。
posted by 本間ようこ at 22:19|
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東洋医学
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