

チェ・ゲバラは1928年6月14日アルゼンチンで生まれたアルゼンチン人。喘息を持つ病弱な子であったそうですが、転地療法をへてブエノスアイレス大学の医学部に入学します。在学中にラテンアメリカにバイクで旅行し、大自然や民族に圧倒され、新しい価値観が生まれたと言われています。
その後、資本主義に飲まれていく国たちを見て革命に目覚め、カストロ兄弟とも出会い、アルゼンチン人にも関わらずキューバ革命を成立させます。
しかしながらキューバ独立のみではなく、1965年からは国際的な革命闘争に身を投じ、1967年10月9日にボリビアのイビラ村にて銃殺され、39歳の若さで亡くなりました。
そのゲバラはいつもカメラを携帯し、写真を撮っており、その写真が展示会に出展されていました。
場所はおしゃれな街、恵比寿ガーデンプレイス


ここに降りるのは恥ずかしながら10年ぶりくらいです(笑)

平日にも関わらず、中は人でごった返していました。しかも年齢層が60歳以上の方々がとても多かったです。やはり稀代の革命家は日本人にも鮮烈な記憶を残したのでしょう。
ちなみにゲバラは1959年に広島に来ています。その際原爆資料館を訪問し、「アメリカにこんな目に遭わされておきながら、あなたたちはなおアメリカの言いなりになるのか」と語ったことは有名だそうです。
私のゲバラのイメージは「理想家で情熱的で血なまぐさい」感じだったのですが、展示会に行ってイメージがガラリと変わりました。「ひょっとしたら戦争中の傷ついた兵士がたくさん映っているのではないか?」と思っていたのですが、実際はゲバラが行った先々の美しい大自然や遺跡、普通に街に暮らす人々など、血生臭さとは縁遠い、穏やかな写真ばかりでした。
もちろん、ゲバラが亡くなって紛失したフィルムもたくさんあるらしいので、たまたま穏やかな写真ばかりなのかもしれませんが、私にとってゲバラは「純粋に他民族のありのままを愛し、守りたい」という気持ちで、当時の資本主義から民族を守る気持ちで立ち上がったんだなあと写真を通して感じました。
キューバ革命成立後でもまた他の国の独立のために奔走する。この行動こそが遠い国の日本人にまでも尊敬される所以なのでしょう。
心がスッキリする展示会でした



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