2017年02月19日

肺がん・すい臓がん・在宅医療セミナー

土曜日に「肺がん・膵がん・在宅癌がん医療セミナー」に行き、最新の話題を勉強しに行きました。
☀「肺がん」でのトピックは
・環境公害により、肺がん罹患数・死亡数は増え続けている。
・診断に有用なファイバースコープは直径4−5mmで7〜8割の発見率であったが、最近はもっと細いものが開発されており、さらに発見率が高くなる。
・免疫チェックポイント阻害薬で新しい薬ペンプロリスマブ(キイトルーダ®︎)が先週から使えるようになった。今までのオプジーボ®︎が非扁平上皮癌が対象であったのに対し、キイトルーダ®︎は非小細胞肺癌が対象となる。

☀「すい臓がん」でのトピックは
・近年増加傾向にあり、全国で3万人を超えている。罹患率と比較して死亡率が高い。
・最近30年間で5年生存率は約2倍に改善しているが、20%に届いていない。
・1センチ以下の小膵癌に限れば5年生存率は80%。早期発見は予後改善につながることが示唆される。
・膵癌の取り扱い規約が更新され、治療方針に重点を置いたステージ分類に分けられた。
ステージ0、1は切除可能。
ステージ2は切除可能か切除可能境界
ステージ3は切除不能で放射線・化学療法
ステージ4は切除不能で化学療法へ
・他治療では放射線治療・がんペプチドワクチン・温熱療法・免疫療法があるが、いずれもエビデンスがない。
・切除できないすい臓がんにおいても化学療法により治療成績が向上して来た。

☀「在宅緩和医療」最新の話題トピックは
・「治る見込みがない病気になった場合どこで最後を迎えたいか」自宅が54.6%・医療施設が27.7%
・緩和ケアとは苦しみを予防し、和らげることでQOLを改善するアプローチである。
・ACP(アドバンス・ケア・プランニング)・ケア計画事前指示書とは
 ・明日のわが身だと思い相手の立場に寄りそう
 ・お互いが話し合うプロセスを大切にする
 ・分かりやすく病気を説明する
 ・治療方法を選択できるように支援する
 ・体の辛さや気持ちを和らげる治療・ケアをする
 ・できるだけ日常生活に近づける
 ・家族への支援やケアも行う
・退院前カンファレンスでの在宅側から病院スタッフへの要望
 ・主治医と担当医は現在の病状と今後の予想される病態について再度本人と家族に説明する
 ・現時点では化学療法の適応のないことを説明する
 ・在宅での医療処置の主義は病院スタッフで家族に確実にできるよう指導する
 ・在宅では栄養管理と抗生剤の投与、疼痛緩和等の全身管理は行うが、これ以上の延命治療は行わないことを理解する
 ・本人と家族の希望があれば、必ず入院を受け入れる
 ・在宅看取りも可能である。
・急性期病院の専門医がやってはいけないこと
 ・最後の最後まで抗がん剤治療にこだわる
 ・もうこれ以上の治療はありませんという
 ・最後になって緩和ケアを持ち出す
 ・悪い知らせを伝えない
 ・情報提供のみを行い、あとは本人に決めてくださいという。
・看取りでは家族も悩むが関わったスタッフもそれぞれ悩む→いつも後悔がつきまとうのが現実
・がんと診断された時から緩和ケアを推進することが重要!

 〜所感〜
 実は間に訪問看護の発表もあったのだが、あまり良いものではなかったので削除しました。
肺がん・膵癌共に治療方法の選択肢は広がっています。と同時に難しい治療なのも事実です。
私は父を在宅で看取りましたが、やはり後悔があるのも事実です。
・それはたまたま兄が医師で在宅医療推進派であったので兄の家に引っ越してしまい、父の生活環境を変えてしまったこと。
・父と母は生活環境の変化と兄家族との同居で配慮疲れが出てしまったこと。(特に台所の使い方で母は苦戦しました)
・父も兄を気遣って、体の痛みを細かく説明できなかったこと。おそらく兄も現実を見るのが怖くて丁寧な声がけができなかったこと(これは私が間に入ってできたと思うが、私も仕事があったのでずっと兄の家にはいられなかった)
・引っ越し先の病院の担当医が説明の時間を割いてくれなかったこと。(何度連絡しても忙しいの一点張りだった)
・病院の数が少ない地域だったので、転院が難しく、そしてエビデンスが確立されていない治療法を行う病院がほとんどない状態であったこと。(体に負担が少ない漢方や温熱療法はチャレンジしたかった)

 それでもよかったと思う点
・家族の時間が物理的に増えたこと
・好きなものを好きな時間に食べられたこと
・好きなように風呂に入れること
・すぐに外に出られたこと(病院だと玄関まで遠い)
・お灸をたくさん使えたこと(煙が出る)→本当に気持ちが良かったらしく、父は片時も手放しませんでした。
・兄に看取らせることができたこと(これが父の子供孝行であり、希望でした)

できるなら、この在宅医療を兄の家ではなく父の家でするべきだったと思います。
在宅医療の先生は「在宅医療に慣れている医師に頼むこと」が大切である。とおっしゃっていました。でもそれが一番難しいとも思います。まず在宅医療を希望するときは「在宅医療学会」の登録を始め、患者側でも精査する必要があろうと思います。
大事な人であればあるほど、必ず後悔はつきまとうものだと思います。それでも次の一歩を踏み出すために丁寧に人生を振り返り、ベターな方法を取るためのアドバイスができたらと思います。

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posted by 本間ようこ at 04:20| Comment(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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