居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく) - 東畑 開人
これ、ものすごく刺さりました
舞台は精神科デイケア。そこに就職する臨床心理士「トンちゃん」の日常を通して、「ケア」とはなにか。「セラピー」とはなにか。を考えながら物語は進んでいきます。
デイケアの中で学ぶ『からだに触れることは心の火を落ち着かせることができる』という事実。これは私の職業に直結しています。
そして「ただ、いる、だけ」という状況が生きていくには必要であるのにも関わらず、無意識から「ただ、いる、だけ」の状態を排除しようとする環境。なぜ「ただ、いる、だけ」を排除しようとするのか。犯人は誰だ
私は教員生活を10年していましたが(今もちょこっとしていますが笑)、今まで自分が感じていた「不安」「不満」「やるせなさ」をこの本で明確にしてもらった気がしました。
この本は医療・福祉・教育に携わる方々に特に読んでいただきたいです!もちろんそうでない方も物語形式で進んでいきますので、十分に楽しめると思います
良い本を読むと本当に気持ちいいです