2020年03月18日

橋本治さんを読む。

今週は橋本治さんの『百人一首がよくわかる』『九十八歳になった私』を読みました。
百人一首がよくわかる - 橋本 治
百人一首がよくわかる - 橋本 治九十八歳になった私 (講談社文庫) - 橋本 治
九十八歳になった私 (講談社文庫) - 橋本 治

 もともと、橋本治さんの歯に衣着せぬ感じと、追い詰められた時でもうまく目線を愉快な方に持っていくのが好きで、よく読んでいたのですが、ほぼ日の和田ラヂオさんが描かれた百人一首を見ていたら「読み返そう!」と思って再度読書の旅へ
 
 橋本治さんが書かれている本って本当に色あせないなー。と思いますお亡くなりになっていますが、古い本なのにいつも現代風。それがまさに現代でも受け継がれる百人一首と通ずるところかもしれません

 『百人一首がよくわかる』はそれぞれの歌をわかりやすく解説してくれているばかりか、藤原定家がなぜその歌人を選んだのか、なぜこの2首がペアなのかなど、面白く教えてくれます。優雅な恋の歌が多い百人一首がユーモアたっぷりに紹介されています。昔も今も恋しい感情や、やるせなさは全く変わらず。その共通点をわかりやすく教えてくれます

 そして『九十八歳になった私』は笑えました!ネタとしては60代以降の方々がもっと笑えるのかもしれませんが、初老にさしかかった私でも、十分笑えました98歳になっても観察眼があって口の減らない主人公、大好きです老いる事はメデタイことじゃない。でも老いがあるから人生なんだ。徒然なるままに。

 橋本さんの本を読んでいると、「別に10年後のことをクヨクヨ考える必要なんてないなー」と感じます。今日と明日を笑って過ごそう。そう思える素敵な本ばかりです

posted by 本間ようこ at 00:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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