読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術 - 田中 泰延
ライターでもなんでもない私がこの本を買ったきっかけは、「患者さんにどう伝えれば分かりやすいんだろう?」といつも悩むから。
施術の意味を分かってもらうためにどんな説明の仕方がいいのか。何をされるのか理解できないままで治療される患者さんはとっても不安だと思うので
実はこの本、買ってから4ヶ月くらい「読みたい。読みたい。」と思いながらも後回しになっていた貴重な本。しかしながら一度ページを開くと面白くて面白くて、2時間で一気読みできましたもっと早く読んでれば
内容は抱腹絶倒とても読みやすい上に、文章を書く上での大切なところをきっちり押さえているところが絶妙です。
文章を書く時に大切なこと、その心の持ちようまで痛快に書かれていて、とても楽しかったです。
本の中では田中泰延さんが請け負った作品が付録で紹介されているのですが、その中でも私がハマってしまったのが滋賀県のポータルサイトに載っているコラム「秒速で1億円稼ぐ武将 石田三成」です → https://mitsunari.biwako-visitors.jp/column/
また、このコラムで紹介されている滋賀県のCMもはまりました。(紹介されているのは第一弾ですが、第二弾・総集編もすごく面白い)
そして「面白い物を作ってもらおう」という意気込みの滋賀県の柔軟さ、あっぱれです
また、田中さんが就活時代に書かれたエントリーシート(ES)も載っているんですが、同じ超氷河期時代で、希望企業に落ちた私は「ああ、こんなエントリーシートを書けるくらい自分を研究している人がいるならば、私が落ちても当然だったな」と納得。自分を飾らず、必要な事を「また聞き」ではない、嘘のない情報を使って伝える。そして面白い。
読んでいて、「伝える時に大切なこと」がギュッと詰まった本でした。
患者さんには「正確な情報を」「分かりやすく伝える」ことがとても大切。とくにネットでデマが拡散しがな現代では正確な情報が命。医療にも通ずる大切な本。しかも面白いので、読み返します