2020年03月27日

『読みたいことを書けばいい。』を読みました!

田中泰延さんが書かれた『読みたいことを書けばいい。』を読みました
読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術 - 田中 泰延
読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術 - 田中 泰延

 ライターでもなんでもない私がこの本を買ったきっかけは、「患者さんにどう伝えれば分かりやすいんだろう?」といつも悩むから。
施術の意味を分かってもらうためにどんな説明の仕方がいいのか。何をされるのか理解できないままで治療される患者さんはとっても不安だと思うので

 実はこの本、買ってから4ヶ月くらい「読みたい。読みたい。」と思いながらも後回しになっていた貴重な本。しかしながら一度ページを開くと面白くて面白くて、2時間で一気読みできましたもっと早く読んでれば
 内容は抱腹絶倒とても読みやすい上に、文章を書く上での大切なところをきっちり押さえているところが絶妙です。

 文章を書く時に大切なこと、その心の持ちようまで痛快に書かれていて、とても楽しかったです。

 本の中では田中泰延さんが請け負った作品が付録で紹介されているのですが、その中でも私がハマってしまったのが滋賀県のポータルサイトに載っているコラム「秒速で1億円稼ぐ武将 石田三成」です →  https://mitsunari.biwako-visitors.jp/column/

 また、このコラムで紹介されている滋賀県のCMもはまりました。(紹介されているのは第一弾ですが、第二弾・総集編もすごく面白い)


 そして「面白い物を作ってもらおう」という意気込みの滋賀県の柔軟さ、あっぱれです

 また、田中さんが就活時代に書かれたエントリーシート(ES)も載っているんですが、同じ超氷河期時代で、希望企業に落ちた私は「ああ、こんなエントリーシートを書けるくらい自分を研究している人がいるならば、私が落ちても当然だったな」と納得。自分を飾らず、必要な事を「また聞き」ではない、嘘のない情報を使って伝える。そして面白い。
 読んでいて、「伝える時に大切なこと」がギュッと詰まった本でした。

 患者さんには「正確な情報を」「分かりやすく伝える」ことがとても大切。とくにネットでデマが拡散しがな現代では正確な情報が命。医療にも通ずる大切な本。しかも面白いので、読み返します




 
posted by 本間ようこ at 00:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月24日

SNS医療のカタチを拝見しました。

 先週、YouTubeを通じて行われた『SNS医療のカタチ』を拝見しました。


 ここでは病理医のヤンデル先生、消化管外科のけいゆう先生、皮膚科の大塚先生、アレルギー専門医のほむほむ先生が『医療情報の適切な見分け方』についてお話しされました。
 常々、「病気になったらどこに行けばいいのか?どこから情報をいれればいいのか?」と迷う患者さんは多いと思います。

 私は大学生の時、高熱、鼻詰まり、喉の痛みがあり、たまたま専門科が沢山ある総合病院を一人で受診した時がありました。
 その時受付に言われたのは「何科に受診されますか?」だったんです。当時医療の知識が全くない私は「すいません。分かりません。でも私の症状は〇〇××」と説明をすると「じゃあ内科ですね」と振り分けてもらいました(今の私なら耳鼻科を選ぶと思います)
 
 私の学生時代はまだPCが一人一台が贅沢な時代で、「病気になって一人で対処が厳しい場合は人に聞く」が主流だったんですが、今の主流は断然インターネット。超便利になりました

 しかしながら。。。ネットの情報は玉石混合。特に難病に対して「こうして治った!!」という民間療法の書き込みに自然に引き付けられます。
 でも。難治な病気であればあるほど「こうして治った!」は危ないです。それは科学的根拠が乏しい。むしろマイナスになる可能性すらある。なので標準治療では取り入れられていないのです

 次にお話しされているのが「後医は名医」について。「後医は名医」のエピソードについては、私も普段、患者さんとお話ししている時に「初めはA病院に行っていたのだけど、良くならないのでB病院に行ったら、『なんで先にうちに来なかったの?うちに来てたら治ったのに!』と言われました。でも良くならないので、鍼やマッサージはどうかと思ってきました」なんて言われることが多くあります。

 お薬手帳と処置を伺うと、初めの病院がおかしなことをした訳ではなさそう。しかも次の病院は初めの病院の薬にに加えて漢方を追加しているだけで、前の病院を非難する意味がよく分からないなんてこともしばしばあります。

 体ってそんなにすぐ良くなるものではない。後医は前医の処置を見て、足りないところを処置することによって名医になりうるのです。なので私は「初めの病院が特段おかしな事をしているとは思えません。2つ目の病院も害になるようなことはしていないと思います。鍼灸マッサージとしては○○××のようなアプローチをしていきたいと思います。」とお伝えしますそういった意味では、日本の医療機関は基本信頼できる処置をしているのに、一部の医師の言葉の使い方によって患者さんを医療不信におとしいれてしまう事があります。

 そして3番目は(これ、私が最も大事にしていること)信者を作るのではなく、信頼を作るということについてお話しされています。
 鍼灸は西洋医学と違い、エビデンスが完全に確立されていません。鍼灸業界でも、西洋学治療で楽にならず、苦しんでいる患者さんに対して「私が絶対治します。なので全面的に言う通りにしないと治りませんよ」という鍼灸師が一定数いるとのこと。
西洋医学でも東洋医学でも100%治る保証なんて残念ながらありえません。(逆に絶対治るという医師や鍼灸師は眉唾です
なので、私は誇大することなく、鍼灸の限界や副作用についても患者さんにお話しするよう努めています。(これは私の学生時代の恩師、有明医療大学の坂井先生から受けた教育です)

 今回の「SNSのカタチ」は臨床上よく感じていることの接点が多くありました。
 このようなイベントをきっかけに「健康ってなんだろう?医療ってなんだろう?」と一人でも多くの方が関心を持ってくださったら良いなあと、思いました

 
posted by 本間ようこ at 01:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月18日

橋本治さんを読む。

今週は橋本治さんの『百人一首がよくわかる』『九十八歳になった私』を読みました。
百人一首がよくわかる - 橋本 治
百人一首がよくわかる - 橋本 治九十八歳になった私 (講談社文庫) - 橋本 治
九十八歳になった私 (講談社文庫) - 橋本 治

 もともと、橋本治さんの歯に衣着せぬ感じと、追い詰められた時でもうまく目線を愉快な方に持っていくのが好きで、よく読んでいたのですが、ほぼ日の和田ラヂオさんが描かれた百人一首を見ていたら「読み返そう!」と思って再度読書の旅へ
 
 橋本治さんが書かれている本って本当に色あせないなー。と思いますお亡くなりになっていますが、古い本なのにいつも現代風。それがまさに現代でも受け継がれる百人一首と通ずるところかもしれません

 『百人一首がよくわかる』はそれぞれの歌をわかりやすく解説してくれているばかりか、藤原定家がなぜその歌人を選んだのか、なぜこの2首がペアなのかなど、面白く教えてくれます。優雅な恋の歌が多い百人一首がユーモアたっぷりに紹介されています。昔も今も恋しい感情や、やるせなさは全く変わらず。その共通点をわかりやすく教えてくれます

 そして『九十八歳になった私』は笑えました!ネタとしては60代以降の方々がもっと笑えるのかもしれませんが、初老にさしかかった私でも、十分笑えました98歳になっても観察眼があって口の減らない主人公、大好きです老いる事はメデタイことじゃない。でも老いがあるから人生なんだ。徒然なるままに。

 橋本さんの本を読んでいると、「別に10年後のことをクヨクヨ考える必要なんてないなー」と感じます。今日と明日を笑って過ごそう。そう思える素敵な本ばかりです

posted by 本間ようこ at 00:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする